川塵録

「リーガル・ボディガード」国際弁護士・中山達樹の備忘録 ~人生ハ挑戦ナリ~

共産主義・社会主義の利点

2016年10月25日 | 政治
利点なんてないんだけど,と言いたいところですが,中国人と議論するときにはそうも行かない。

一応? ちゃんと中国のことも理解していますよ,というアピールのためにも,敵にエールを送るためにも,中国的統治システムにも一理ある,という考えは持っておいた方がいい。

では,彼の国のシステムの利点とは?

(1) 長期的戦略に立ちやすい
 
10年20年で考えると,5年とか8年で政権が強制的に変わっちゃうのは,どうなの?

日本のように,政権が変わっても,変わらずに長期的戦略に基づき政策を実行できる官僚システムがあればともかく…(日本の官僚に長期的戦略的政策立案能力があるか否かはここでは措く)

(2) スクリーニング・システム

日本の民主主義ないしポピュリズムでは,ちょっとテレビで有名になれば,選挙に受かっちゃう。

そして,あわよくば,政権の中枢にまで,それこそ数年で,駆け上がることも,可能。

そのまんま東や,橋下徹さんが,そうなりかけたように。

これは,その国がある意味では柔軟であることを示すが,一方,衆愚政治の危険もある。

かたや中国。習近平さん,あの地位に上り詰めるためには,長い権力闘争すなわちスクリーニングを経る必要があった。

だから,「ポッと出てきてちょっと有名になった人」がいきなり国のトップに立つという危険はない。

その点で,中国の統治システムは,日本のそれより勝る。

(3) 効率的

まあ少数者の人権にあまり配慮しないため,政策が迅速に実行できる。

反対者の意見にあまり配慮する必要がない。

道路を造ろうと思ったら,強制的に収容して,すぐドカーっと作っちゃう。

それがインドとの大きな違い。「世界最大の民主主義国」インドでは,むしろToo much democracyが問題。

道路を造ろうにも,ウン百人の地権者が現れて,「そこは俺の土地だ」「売らねえ」「金よこせ」とうるさい…

成田空港に居座っている人のイメージです。
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