川塵録

「リーガル・ボディガード」国際弁護士・中山達樹の備忘録 ~人生ハ挑戦ナリ~

■ 競争法(カルテル)のリスク評価マトリックス

2016年11月26日 | 法律
競争法(カルテル)におけるリスクベース・アプローチをしてみます。

(1) リスクの大きさ

 大国であれば,リスクは大きいです。
 その国の経済規模に,リスクは比例します。
 なぜなら,カルテル罰則の世界基準は,「国内売上10%」だからです。
 実際,100億円以上の罰金・制裁金(和解金)を支払ったケースは,いずれも,大国ばかりです。
 アメリカ,EU,日本,中国,インド。
 この5か国・地域が,「100億円を超える罰金」が課される可能性がある国として,要チェックです。

(2) リスク発生の可能性


 カルテル発生の可能性は,端的には,「納入先からの価格下落の圧力」がどれだけ強いか,です。
 これは製品や業態に依ります。
 
 もう一つのメルクマールは,「リニエンシーがあるか」です。
 リニエンシーがある国は,カルテル情報が当局に漏れる可能性が高いわけですから,リスク発生の可能性が高いといえます。
 アメリカ,EU,日本,中国,シンガポール,インド,マレーシア等にはリニエンシーがあります。
 一方,インドネシア,ベトナム,タイには,リニエンシーはありません。
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