川塵録

「リーガル・ボディガード」国際弁護士・中山達樹の備忘録 ~人生ハ挑戦ナリ~

■ シンガポールの労働法が「特殊」である理由

2016年10月29日 | 法律
国家としての生存戦略から,です。
51年前,1965年にシンガポールはマレーシアから独立しました。
望んで独立したのではなく,マレーシアから「追い出された」(KICK OUTされた)のです。

マレーシアは,マレー系の国。
中国系が多いシンガポールがマレーシアの一部になると,マレーシアのマレー系の比率が下がってしまうのです。
それを嫌うマレーシアから,「お前ら出てけ」と言われたのです。

だから,シンガポールの当時の首相リー・クアンユーは,シンガポール国民が見るテレビカメラの前で,悔しさから「男泣き」したのです。
彼の政治目標は,独立ではなく,その反対の,マレーシアの一部になることだったのです。

シンガポールには,資源もなければ人口も少ない。
大きさは淡路島程度。

常識的に考えれば,生き残ることが非常に困難だった。
そこで,生存戦略として,外資導入に,思い切り舵を切ったのです。

ですから,英語を公用語に。
外資がシンガポールに来て,自由にシンガポール人従業員の首を切れるように。
解雇手当も支払わなくて構いません。

だからどんどんシンガポールに来てください。
会社にとって,とても魅力的な労働法ですよ,という,アピールをしたのです。

だから,シンガポールでは,解雇に正当事由は不要で,法定の解雇手当がないのです。
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