こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。
中学校の期末試験が終わるとすぐに高校の期末試験があって、数Aでは命題と論理の単元がその試験範囲になります。
ここで命題の一例を挙げると、
「ab≦0ならば、a≦0またはb≦0」
という命題は真で、a≦0またはb≦0は、ab≦0の必要条件、ab≦0は、a≦0またはb≦0の十分条件になります。
さらに、この命題の逆、裏、対偶は、
・逆: a≦0またはb≦0ならば、ab≦0 (偽)
・裏: ab>0ならば、a>0かつb>0 (偽)
・対偶: a>0かつb>0ならば、ab>0 (真)
になります。
また「現代の古典解析 微積分基礎課程」(森毅著)の第1講に、「不等号と論理」があって、そのなかに、
「次の命題の逆命題をつくり、ホントかウソかを判定せよ:
a≦bかつb≦cならば、a≦c」
という例題を扱っています。
この命題の前後を入れ替えて逆命題をつくると、
a≦cならば、a≦bかつb≦c
となり、aとcの間にbをとればこの逆命題は真になりそうな気もしますが、実は、元の命題からアイマイで、このアイマイさを除くには、元の命題を
「任意の実数a,b,cについて、a≦bかつb≦cならば、a≦c」
としなければなりません。
そこで改めて命題の逆をつくると、
「任意の実数a,b,cについて、a≦cならば、a≦bかつb≦c」
になり、bは任意のbなので、この命題はウソ(偽)であることが判ります。
他にもためになる話があるので、興味のある人は目を通すとよいでしょう。
中学校の期末試験が終わるとすぐに高校の期末試験があって、数Aでは命題と論理の単元がその試験範囲になります。
ここで命題の一例を挙げると、
「ab≦0ならば、a≦0またはb≦0」
という命題は真で、a≦0またはb≦0は、ab≦0の必要条件、ab≦0は、a≦0またはb≦0の十分条件になります。
さらに、この命題の逆、裏、対偶は、
・逆: a≦0またはb≦0ならば、ab≦0 (偽)
・裏: ab>0ならば、a>0かつb>0 (偽)
・対偶: a>0かつb>0ならば、ab>0 (真)
になります。
また「現代の古典解析 微積分基礎課程」(森毅著)の第1講に、「不等号と論理」があって、そのなかに、
「次の命題の逆命題をつくり、ホントかウソかを判定せよ:
a≦bかつb≦cならば、a≦c」
という例題を扱っています。
この命題の前後を入れ替えて逆命題をつくると、
a≦cならば、a≦bかつb≦c
となり、aとcの間にbをとればこの逆命題は真になりそうな気もしますが、実は、元の命題からアイマイで、このアイマイさを除くには、元の命題を
「任意の実数a,b,cについて、a≦bかつb≦cならば、a≦c」
としなければなりません。
そこで改めて命題の逆をつくると、
「任意の実数a,b,cについて、a≦cならば、a≦bかつb≦c」
になり、bは任意のbなので、この命題はウソ(偽)であることが判ります。
他にもためになる話があるので、興味のある人は目を通すとよいでしょう。