へんないきもの日記

職業「陸上自衛官」から「自由人」へ。最終的に「旅人ライター」を目指す「へんないきもの」のフリーランスな日々・・・!

ウルトラマラソンを斬るー!⑰ 無限の可能性~トランス・エゾ

2013-11-05 05:28:30 | 旅とランニング
 シリーズ最後は・・・北海道縦断「トランス・エゾ555km」

 ずーっと、ずーっと出たかった大会・・・私と同年齢のM氏が主催するこの大会は、私がウルトラを始めて間もないころからすでに存在していた。北海道を縦断・・・8月最初の土日を皮切りに、北海道宗谷岬から襟裳岬へ南下する「toえりも」、そして私が参加した襟裳岬から宗谷岬へ北上する「toそうや」、さらには両方通しで参加(1100km)する「アルティー」

 私が始めて念願の大会に参加したのは、今から2年前の8月、to宗谷だった。

 帯広に前泊し、帯広空港で全員の到着を待って、みんなでレンタカーで襟裳へ向かう。
 
 その夜は、宗谷岬から襟裳岬へゴールしてきた参加者と合流し、大宴会となる。ここで北の海の幸がお出迎え~これだけで、「北海道へ来てよかった!」」と思うハズである。

 お土産をしこたま買って宅急便で自宅あてに送って、いよいよ早朝、スタートである。

 海岸線をたどって進む。昆布の匂いが郷愁を誘う・・だが、やがてルートは海岸を逸れて内陸へ。ここで一気に暑さを感じる。そして路側帯の無い国道を対向車のトラックにビビリながら何キロも進む。

 トータル555kmの中で私が最もキライな場所だ。しかし、ここを通らないと北へは行けない。帯広を経て、さらに内陸へ北上すると、ようやく歩道のある国道になる。

 このように地形や気象に一喜一憂しながら、毎日80kmから多い時で100km超進む。5日目に103kmが来ると泣きそうになる。が、この手のスタイルの大会は、距離よりも宿を中心にルートが決まる。北海道は宿が少ない。厳密に言うと、集落と集落の間が離れている。だから、こうなってしまうのだ。

 103km進む前夜の北海道大学の武道場での雑魚寝以外は、きちんと民宿や旅館に泊まれる。毎日、お風呂にも入れる。ただし、食事は朝が早いのでほとんどは前夜にコンビニで調達しておく。

 それと、この大会の特徴は、森永製菓がスポンサーになっていただいており、要所要所でウイダーのお世話になれること。一番助かったのは、ウイダー缶でプロテインドリンクをこまめに摂取できたこと。このおかげで、連日、筋肉痛は、ほとんど無かった。

 ゴールの宿に着いたら、まず、選択。大体、同着の人と男女関係なく一緒に選択する。その方が効率的だからだ。一人ひとり、洗濯ネットを用意してそれに入れておくから大丈夫。

 その間に入浴を済ませ、やがてミーテイングの時間になる。今日の反省というか振り返りと、そして明日のルートの確認と注意事項・・・

 今、仲間がやっている日本縦断も、おそらくこのようなスタイルで流れているハズである。もっとも、こちらの方は、主催者も参加者なので、より自己完結性が高いのだが。(実は、私はこのスタイルの方が好きなのだけど。)

 もう少し、ルートについて触れておきたい。印象に残るのは、やはり富良野周辺の美瑛(びえい)町であろう。丘の街とでも言うくらい、見事な丘陵が広がっている。そこに生える草花の緑と紫や黄色が特に青空だとよく映える・・・そう、みなさんが北海道と聞いて思い出す、あの牧歌的な風景がそのまま目の前に展開するのだ。

 やがて北海道北部の最大の都市、旭川を経てルートはだんだんとオホーツク海の方へ向かっていく。

 浜頓別に出る途中のコースは、実は私が最も好きなコースかもしれない。そこにはロビンフッドが出てきそうな森が広がっている・・・もっとも出てくるとすれば、それはロビンフッドではなく熊なのだが。

 浜頓別まで来ると・・・そう、ようやく海に出た。久々に、何日ぶりかで見る海だ。ゴールが一気に近くなった気がする。

 最終日は、みんなで旅の思い出を振り返りながら、海沿いをホタテの匂いを嗅ぎながら進む・・・

 やがて宗谷岬に通じる高台へ・・・ここでオホーツク海を眺めると・・・なんてすばらしい!

 主催者のM氏は、ここに自分の墓を建てたい、と言ったほどそれは美しい風景が広がっている!

 そして丘陵地帯を経て、岬が見えてくる・・・一気に坂を駆け下りると、そこは最北端の碑、そう、ゴールだ。555km地点のゴールだ。

 でも、不思議と涙は出ない。まだまだ自分は行ける!そんな気がした。このままルートがあれば、間宮海峡を渡ってサハリンまで行けそうな気がした。

 自分には無限の可能性がある・・・そう教えてくれたトランス・エゾ・・・

 単なる夢でしかなかった「日本縦断」、いや、「日本一周」を現実のものと思えるようになったのは、この大会である。そして地図を見ながら走る、という楽しさを知ったのも、この時からである。

 
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1 コメント

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Unknown (さんべ商会)
2013-11-05 07:46:16
555キロ!(あと言葉が出ない)

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