へんないきもの日記

今日も等身大で…生きてます😁

出版業界の厳しい現実

2016-07-08 07:50:38 | 本・映画・音楽
 一昨日、上京して(なんだか古臭い言い方?)出版セミナーなるものにお邪魔してきました。

 講師はベストセラー作家であり、自ら出版社を経営されているという珍しい方・・・それだけに、出版の裏側が手に取るようにわかるそうで。


 自己啓発セミナーは別として、この手の職業に直結するセミナーというのは意外と格安で受講できます。なぜ、格安なのか?というと、「前座」だから。つまり、本来売りたい商品があって、その本題に行きつくための「前座」にすぎないからです。

 本題に行きつくためには講師が一人で一気にしゃべりまくる。自己啓発セミナーだと周りの人とシェアしてください、ハイタッチ・・・なんてことになるのですが、そんなことは一斉なく、一方的に喋り捲る。2時間、3時間のセミナーであっても休憩時間を入れずに一気に喋り捲るのがポイントです。

 そして、いよいよ残り2~3分、というところで「ここから先については、私の講座を受けていただけるとわかります。」迷っている人に、迷うヒマを与えないよう、「本日、この会場でお申し込みいただいたお客様には定価から特別価格でご提供します。さらに特典を3つ用意しました。」というのがお決まりのコースだな・・・と、ここ最近、この手のセミナーを受けて思うのであった。


 主催者の目論見の本講座というものが、それなりの価格がする。内容にもよるけど、だいたい20万円以上、会場での特別価格といって値引きされた値でも最低でも10数万円はする。ただし、場合によっては主催者の一生のサポート付き!というのだから、「長い目」で見れば安いのかもしれない。


 で、結局、本講座には申し込まずに帰ってきたのだが・・・(理由は、わざわざ東京に行かなくとも、福岡市内の書店で同様の講座が受けられるから。)では、なぜ、そもそもこのセミナーに参加したのか?というと・・・

 作家を目指す小生といたしましては、やはり、「成功したければ、その道の成功者に聞け」というワケで参ったのであります。結果、無名の者の本が売れるためには、書店員に如何に気に入られるか?だ。一つの書店に一日平均300冊という新書が届いて、そのまた翌日には同様に300冊の新書が届いて・・・となれば、それ以前に届いて店頭に並んでいた本はどうなりますか?その場に残っていた本は、このまま売れる見込みがないと思われた本から、即、撤収~返品、でございます・・・アマゾンで売れても何も意味がない。結局は、書店で売れなければ意味がない。と言われ、少々へこんで帰ってきたところですが。

 うん、ならば、地元福岡の書店に足しげく通って、自らの著作を売り込む、というのもありか?ただし、本屋にも問屋のようなものがあって、その辺の流通がよくわからない。もっと、ここいら辺は勉強しないといけませんね。ハイ。


 いずれにせよ、著作を本屋に長期間置いてもらうためにも、自ら本屋に足しげく通うことも大事ですが、電子書籍の普及で「本屋離れ」と言われている昨今、一人でも多くの人が本屋に通ってくれることが大事なんだ、と切に思いました。これからの季節、涼しくっていいですよ。本屋は(笑)


 追伸:来春、我が著作の短編小説が世に出る予定です。近々、あらためてPRさせていただきますね。その時は、置いていただける全国の書店をお伝えしますので、「即、行って買ってください」じゃないと、即、返品~ってことになり、その本は一生、日の目を見ることなく終わってしまいます。
あらためて、「本」って魚と同様、「生モノ」だなって感じました。即、買ってもらわないと鮮度が落ちて売り物になりません。
コメント
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