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<閉会中審査>「総理の代わりに言う」和泉補佐官どう証言  毎日新聞  7/23(日) 6:30配信

2017年07月23日 23時25分48秒 | 時事問題(日本)

<閉会中審査>「総理の代わりに言う」和泉補佐官どう証言

毎日新聞  7/23(日) 6:30配信

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170723-00000002-mai-pol

 学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設などを巡り、安倍晋三首相が出席する衆参予算委員会の閉会中審査が24、25両日に開かれる。「キーパーソン」とされる和泉洋人首相補佐官が初めて出席し、首相官邸の関与を巡って前川喜平・前文部科学事務次官と直接「対決」。稲田朋美防衛相の資質などについても論戦が交わされる見通しだ。支持率急落に焦る政権は「丁寧な説明」で打開を図るが、強弁やあいまいな答弁が飛び出せばかえって傷口を広げる可能性もある。

 「総理は自分の口からは言えないから、私が代わりに言う」。前川氏は10日の閉会中審査で、昨年9、10月に和泉氏に官邸へ呼び出され、獣医学部新設に向けた手続きを急ぐよう迫られたと証言した。一方、加計学園問題で和泉氏はこれまで国会に出席しておらず、菅義偉官房長官らを通じて「記録がなく確認できない」「記憶にない」とするにとどめていた。

 だが世論の批判が高まる中、自民党は「必要ない」と拒んできた和泉氏の参考人招致をやむなく認めた。予算委では、同じく参考人の前川氏と、和泉氏の証言が食い違うことも予想される。ただ、前川氏は偽証罪が適用される証人喚問にも応じる意向で、野党は「双方の主張が大きく異なるなら、ウソがつけない証人喚問をすべきだ」(民進党幹部)と迫る構えだ。

 一方、国家戦略特区を担当する山本幸三地方創生担当相にも、新たな問題が浮上した。加計学園の獣医学部新設が認められる2カ月前の昨年11月、山本氏が日本獣医師会の役員らに「四国に新設することになった」と語ったとされる、同会の内部文書だ。

 山本氏は「獣医師会側の思い込みと、私の発言を混同したもの」と「加計ありき」を全面否定したが、その根拠に関する説明はあいまい。「記憶」しかない側が記録した側を「間違い」と決めつける形で、文科省の文書と同じ構図になった。

 山本氏の秘書官が作成したメモは捨てたという強弁に対し、野党は「信頼に値しない」(民進党・蓮舫代表)と批判。予算委で根拠を示すよう迫る考えだ。山本氏は国会で強気の発言を繰り返す一方、内閣府から文科省へ送られた電子メールについて「文科省から出向した職員がご注進した」と述べて撤回するなど、答弁が迷走する場面も目立つだけに、野党から集中砲火を浴びる可能性もある。

稲田氏の資質は 政権にとって、加計問題以外の悩みの種は稲田防衛相だ。南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報隠蔽(いんぺい)を巡り、陸上自衛隊も日報を保管していた事実を非公表とすることを、稲田氏が事前に了承したとされる問題が発覚した。

 稲田氏は森友学園問題を巡る答弁のぶれなどから、通常国会でも野党から強い批判にさらされた。さらに国会閉会後、東京都議選の自民党候補への応援演説で「自衛隊としてもお願いしたい」と発言。与党からも「早く代えておくべきだった」(自民党中堅)と冷たい視線が注がれ、8月の内閣改造では交代が既定路線になっている。

 稲田氏が国会答弁に立つのは閉会後初めて。野党は稲田氏を改造前に更迭しない首相の姿勢を世論に印象づけ、政権に打撃を与えようと狙う。【笈田直樹】

 ◇首相「丁寧さ」出せるか

 6月16日の参院予算委以来、約1カ月ぶりの国会出席を控える21日、安倍首相は官邸で昼食を共にした公明党の山口那津男代表に「しっかり頑張ります」と意気込みを語った。内閣支持率は既に危険水域に近づいており、首相は低姿勢かつ丁寧な説明ぶりを国民にアピールしたい考え。だが、説明を小出しにしては新たな問題が発覚する「悪循環」に歯止めがかからない中、与党には「早期の幕引きはもはや難しい」と厳しい見方も出ている。

 通常国会の閉会以降、安倍政権がここまで追い込まれたのは、世論の批判を読み違い続けたためだ。

 6月16日のわずか3時間の国会審議の際、首相は「私が何でもできるとお考えかもしれないが、全くない」と加計学園問題への関与を否定。自民党は「追及の場がなくなれば問題は収束する」とたかをくくっていた。しかし稲田防衛相の失言や首相の「こんな人たち」発言も影響し、今月2日の東京都議選で自民は惨敗した。

 このため、自民は渋々譲歩し、野党が求めていた閉会中審査の開催を認めた。ところが審査が行われた10日は首相が外遊中で不在。和泉首相補佐官の出席も自民が拒否し、「主役隠しだ」と野党の攻勢を許す羽目になった。

 この間、官邸・自民党内の温度差が迷走に拍車を掛けた。首相は「はじめから閉会中審査に応じる意向だった」(公明党関係者)とされるが、菅官房長官や自民党国対は「前川氏らとの間で水掛け論になるだけ」と消極的だった。24、25日の予算委も自民国対はいったん拒否したが、最後に首相が覆し政権内の混乱が露呈した。公明幹部は「小出しにしてかえってダメージを大きくした」とため息をつく。

 さらに、これまで文科省の文書などを巡る政府の強弁が、世論の反発を拡大させた面があり、「説明すれば分かってもらえる」(首相周辺)という楽観論にも明確な目算はない。与党幹部の一人は「加計問題は、国民が飽きるくらい説明しないと打開できない」と指摘した。【小山由宇】

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