一生泳ぎ続けるマグロは悲しからずや！

■クロマグロ禁輸、委員会で否決される！
　お騒がせしていた地中海・大西洋のクロマグロの取引規制は、18日のワシントン条約締約国会議の第一委員会で否決されました。
　ワシントン条約は本来、「絶滅の恐れがある野生動植物の種の国際取引に関する条約」ですから、それを食用魚であるクロマグロに適用するのがおかしいのであり、関係者は一安心でしょう。しかし、クロマグロが減少していることはたしかでしょうから、今回の騒ぎを奇貨としてさらに資源保護に取り組んで欲しいものです。
　それにしてもクロマグロ、脂身の多いトロの部分が好まれているようですが、昔はトロは「猫またぎ」と言って猫も食べなかった部分。そのトロを喜んで喰うのですから、日本人の好みも変わったものです（私は赤身派）。
　ところでマグロという魚、、エラの構造上、止まっていると呼吸ができず、死んでしまうそうです。このため生まれたときから死ぬまで、ひたすら泳ぎ続けるとのこと。休むことなく、一生涯泳ぎ続けるとは、死ぬまで働き続ける労働者にも似て、悲しい存在です。
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