東京都千代田区岩本町の大澤社会保険労務士事務所のブログ 

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「ゴッドウルフの行方」  ロバート・B・パーカー 1973年

2014-03-29 13:41:54 | 日記
「ゴッドウルフの行方」  本の裏表紙は以下~

『大学の図書館で厳重に保管されていた中世の稀覯書〈ゴッドウルフ彩飾写本〉が盗まれた。総長の依頼を受けたスペンサーは、犯人と目される学内過激派組織の秘書をつとめる女子学生テリイと接触する。その深夜、彼女からの電話で駆けつけたスペンサーが見たものは、死体の傍らに立ちつくすテリイの姿だった! スペンサーは彼女を殺人容疑から救おうと奔走するが、事件の裏には意外な陰謀が……話題のヒーローのデビュー作』

ロバート・B・パーカーのデビュー作で「スペンサー・シリーズ」第一作のようで、探偵スペンサーが初登場。
麻薬や大学内過激派組織の問題を中心に描いています。二つの仕事依頼を受け、事件解決に進むタフな探偵と立場を超えて共感しあうクワーク警部補との会話もしゃれています。

バーボンを飲み、食事を作る風景が常に描かれ、探偵の暮らしが見られます。本作では、まだスーザンやホークは登場してきませんが、探偵スペンサーの魅力的な人物象は十分に確立されているようです。

ロバート・B・パーカーは、保険会社に勤務していましたが、ボストン大学でチャンドラーやハメットなどのハードボイルド作家の研究をしていて、博士号をとっているそうです。(ネットの情報です)

代表作は、『初秋』でしょうか。30年くらい前に読みましたが、ハードボイルドというより、無気力な少年を人として鍛えるというその題材から純文の匂いが濃厚な名作でした。

次の読書候補作は、「約束の地」でしょうか。

厚生労働省、 年金制度改革案の検討に入る。日経26.3.21

2014-03-22 21:54:02 | 日記
厚生労働省、年金制度の改革案の検討にはいる。日経26.3.21


1 保険料納付期間を45年に延長可能にする案、  受け取り額が増加する、
   延長する期間は加入者が選択可能とする

2 パート労働者の厚生年金加入促進 ~条件緩和~
  週20時間以上、月収8.8万円以上、従業員501人以上の大企業で働く人  
  約25万人が対象  2016年10月から加入

 →上記の案を中小企業の従業員にも拡大し、月収基準5~6万円以上 300万人の加入へとする案を検討。

3 年金受給開始年齢の引き上げを67歳~68歳へとする案を検討 

趣旨は、欧米より急速に高齢化が進む日本ですが、より年金改革の決断に遅れていること。人口減などの社会情勢の変化に年金制度が追いついていない、などのことのようです。

「黄昏に眠る秋」 ヨハン・テリオン

2014-03-09 18:08:42 | 日記
~北欧ミステリー~  風邪をひいてダウンしていた土日に北欧ものを2册読破してしまいました。

「黄昏に眠る秋」 ヨハン・テリオン
本の裏~内容紹介文~ から  

『 霧深いエーランド島で、幼い少年が消えた。母ユリアをはじめ、残された家族は自分を責めながら生きてきたが、二十数年後の秋、すべてが一変する。少年が事件当時に履いていたはずの靴が、祖父の元船長イェルロフのもとに送られてきたのだ。急遽帰郷したユリアは、疎遠だったイェルロフとぶつかりながらも、愛しい子の行方をともに追う。長年の悲しみに正面から向き合おうと決めた父娘を待つ真実とは?スウェーデン推理作家アカデミー賞最優秀新人賞に加えて英国推理作家協会賞最優秀新人賞を受賞した傑作ミステリ。 』 

1990年代、スウェーデンが舞台。長年の失踪事件の痛みを引きずる孫を失った父と息子を失った娘の心情が描かれています。

元貨物船船長の父と休職中の看護師の娘が黄昏、霧、寂れた村、灰色の風景の中で事件解明に進んでいきます。

地味ながら堅実な展開と脇役の父を殺された息子てある刑事に緻密な伏線が張られています。

逃亡する殺人犯の望郷の念とその資産家である母の思いを利用するグループの存在が暴かれていく過程もよい雰囲気です。

北欧に灰色の印象が残りました。