高橋のブログ

不定期に..

【オーケストラ ハモン 第34回定期演奏会(シベリウスプロ)を聴く】

2016-01-02 17:31:57 | 日記

新田先生にチケットをお願いし、鑑賞してきました。
2015.12.26 14:00開演。すみだトリフォニーホール
シベリウスプロ
・交響曲第1番
・交響曲第7番
・交響詩「タピオラ」
指揮:新田ユリ
2015年はユリ先生が指揮する演奏会に計4つ接することが出来ましたが、今回の公演も大変充実したものでした。
今回のオーケストラ ハモンは、以前から団体名を知ってはいたものの、今回、初めて演奏に接することが出来ました。
1997年に発足。団員約100名。今回、賛助はハープ奏者のみ。見事な団員確保、そして運営だと思います。
過去の演目を見るとマーラー、ブルックナー、R・シュトラウス、バルトーク等の大管弦楽作品を主に演奏。
協奏曲を取り上げたことはないようです(※R・シュトラウス「ドン・キホーテ」は第27回定期で演奏)。
新田先生とは初共演。

交響曲第1番ではまずクラリネットのソロがも安定していて、オケ全体にいい影響を与えたように感じました。
ただ非常に残念なのはオケではなく、聴衆に問題が..。咳込む方がいて、1F後方あたり。
しかもどうやらマスクをしていないようで、しかもハンカチで口元を押さえる感じでもなく、この重要なソロの時に
ずっと咳音が聞こえ、不愉快になりました。その後も咳音は続くわけで..。

管楽器は時に「お!」と思えるような瞬間を何度か感じました。願わくばこういう瞬間がもう少し長く続くと
更に名演になったような気がしました。
弦については、相当な団員数がいるだけに、ここももう一歩音量が出れば..と思う部分もありましたが、
それでも、アマオケの中ではかなり高い水準の位置にあるのは間違いないなぁというのが素人印象です。
指揮者の解釈に共感し、一緒に音楽を創っていこうという意志を強く感じた演奏でした。


休憩後は交響曲第7番。この演奏会で一番感動した時間が、この第7演奏の時でした。
アマチュアオーケストラでも、ここまで演奏出来るのだ..ということを教えてくれました。
聴衆に呼吸すらさせないというような緊張度の高い演奏でした。トロンボーンの咆哮が目立つ曲ですが、
確かにソロはお上手でしたが、それもあくまで曲の一部分に過ぎないということ。全体が私の心に迫った素晴らしい演奏でした。
ただ、ここでも残念なのは、フライング拍手!ホール中がドの音に満たされていくあの感動の部分。
指揮者がまだ腕を下ろしていないのに!!

そのフライング拍手後、つられて数人が拍手するも、一瞬拍手は沈みかけます。
しかし、その後、大きな拍手に。出来れば、誰もつられずに、しばし拍手をしてほしくなかった。
あぁ、本当になんで第7の後にすぐ拍手するのだろう?!!第7ですよ、第7の後に!!


そして交響詩「タピオラ」。この作品を演奏会で取りあげる時、何と一緒にプログラミングするか、悩むところかと思います。
新田先生は「第7」「タピオラ」もしくは「タピオラ」「第7」という演奏順でセットで演奏したことがあるようです。
素人の私にとっては、第7を最後にしてくれた方が、例えば、ホールを出て気持ちよく空を眺めたりして
帰ることが出来るので好みなのですが、今回は「タピオラ」を最後に。

「タピオラ」は非常に複雑な作品ですが、今回のハモンのメンバーは、相当努力したように思えました。
管楽器のアンサンブルは、森の妖精の囁き、あるいは何かへの恐怖のように感じましたし、
弦も技量面で音程が良かったです。全体に幻想さをよく醸し出していました。

そういうわけで、このオケを初めて聴きましたが、都内には本当にいくつ、高技量のアマオケがあるのだろう??と
少し呆れながらホールを後にしました。
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