第83回 日本音楽コンクール ヴァイオリン本選を聴く

20数年前からこのコンクールを聴いてきた。

コンクール結果は、素人の私とは大きく異なることが多い。
今年もそういう印象だった。

今年は２次は聴いたが、３次の予選は聴いていない（後日、ＦＭで放送されたのを聴いたが）。
３次のポイントも結果に加算される。


私には小川さんのブラームスはとても素晴らしく聞こえた。音色もそうだが、堂々とした演奏。

北川さんは昨年に続く本選演奏。誠実な演奏。第３楽章後半の勢いが最初から出ていれば．．と
少々残念。

土岐さんも２年連続本選出場。昨年同様、やや挑戦的というか攻撃的な演奏であり、
音程が少し危ういところがあった。今夜の演奏も、時にグールドのピアノのような
今まで接したことがないような、変わった解釈がいくつかあった。
オケも少し苦労していたように思えた。

吉田さんは昨年は３次で敗退（昨年は私は３次を聴いた）。
彼女はオーケストラと一緒にシベリウスを演奏しようという雰囲気が強かった。
非常に優しい演奏で、私の好みでもあった。


ただ全体から言えば、私は小川さんの演奏が好きだったな。