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地獄の阿修羅界や畜生道に堕ちないためには

2017年04月13日 | 人生

「慈悲の力」とは、「慈しみの力」「人を慈しむことができる力」のことですが、あの世でも、こうした力を持っていることが、とても大切です。

 

というのも、あの世にはいろいろな世界があって、そのなかには地獄と呼ばれる世界があるからです。例えば、阿修羅界という闘争と破壊、戦争の世界もあります。あるいは、動物界や畜生道といって、人間であるにもかかわらず、動物のような生き方をし、動物の姿に替わってしまった人たちが住んでいる世界もあるのです。

 

こうした阿修羅界や畜生道に行かないためには、「慈悲の心」を持つことが必要になります。「慈悲の心」を持っている人は、そういう世界には行きません。

 

例えて言えば、闘争と破壊の世界、あるいは動物の世界というのは、“食い合う”世界です。それは、お互いに相手を食い合い、獲物として食べる世界、いつも命を狙われて、死を恐れて生きている世界、相手を食べることしか考えていない世界ということでしょう。

 

だからこそ、そういう世界に行かないためには、「慈悲の心」が大事になります。なぜなら、慈悲とは、人々の持っている悲しみを受け止め、理解し、「何とか和らげてあげたい」と思う心だからです。

 

つまり、「慈悲の心」を持つことができたら、人間として、「スタートラインよりも上に上がった」ということを意味します。逆に、慈悲の心を理解できなかったら、弱肉強食の動物の世界、あるいは、今、砂漠の地帯で繰り広げられているような「毎日毎日、人殺しの連続」という世界と同じでしょう。それは、阿修羅界そのものだと思いますが、「慈悲の心」を理解できなかったら、死後、こういう世界に還ってしまうのです。

 

ちなみに、イスラム関係の国から日本に来ていた十一歳の少女が、表参道でインタビューを受けて語っている様子をテレビで観ましたが、インタビューを受けている間にも、上空を何度も何度も見上げている姿が印象的でした。どうやら、「軍用ドローン(無人航空機)が飛んでいるのではないか」とチェックしていたようで、「インタビューを受けている間にも、空中から攻撃してくるのではないか」と思って怖がっているわけです。

 

彼女は、「お祖母さんと畑仕事をしていたときにミサイルを撃ち込まれた」と言っていました。また、場合によっては、花嫁行列のなかにミサイルが撃ち込まれることもあるようです。

 

やはり、そういう世界に生きていたら、恐怖でいっぱいでしょう。もし、そこで死んだら、たいていの場合、阿修羅界に行くことになります。要するに、それ以外の世界を知らないために、恐怖が支配する世界に行ってしまうのです。

しかし、死後、恐怖が支配する世界や弱肉強食の世界に行くようでは、人間として十分ではありません。

 

確かに、この世には競争の世界があります。競争の世界は、見方によっては弱肉強食の世界に見えるでしょう。

 

しかし、人間が人間であるのは、単に、「他の者や他の会社など、こういうものを倒して、自分のところだけが生き延び、楽ができればよい。利益をあげればよい」ということだけではないからです。そういう点で、動物の世界と同じではありません。

 

もし、ほかの会社が発展していても、「自分も、もっとよいものをつくって、世の中のために尽くそう」という気持ち持つことが大切です。「ほかのものを倒して、その売上を全部奪ってしまおう」というような考え方を持っていたら、会社自体が、動物の世界と同じ弱肉強食の世界になってしまいます。

 

したがって、「慈悲の心」を持たねばなりません。それが生かし合いの世界、お互いに生かす世界なのです。

 

例えば、個人においても、受験競争などがあれば、自分より勉強のできる者を恨んだり、妬んだりすることもあるかもしれません。あるいは、勉強のできる者は、勉強のできない者たちを、軽蔑したり、蹴落としたり、差別したり、「バカだ」と言ってみたり、苦しめたりすることもあるでしょう、しかし、それは狭い狭い心です。

 

こうした、競争のためだけの競争であってはいけません。競争に見える面があるのは、お互いに切磋琢磨するためなのです。

やはり、怠惰のなかにあって、この世に生まれた意味を忘れ、自分を向上させることを忘れたら、両親に対しても申し訳ないでしょう。

 

むしろ、「両親がせっかく生んでくれたのだから、両親ができなかった分まで、しっかり勉強をして、よい仕事をしたい。世の中のために尽くし、困っている人たちを助けられるような立派な人間になりたい」と願ってください。そのために切磋琢磨して、お互いに少しでもいろいろなことを学び、力をつけましょう。

 

さらに、経済力をつけることも大事です。経済力は、もちろん、自分がいろいろな道を拓くための役にもたちます。そのように、自分自身を救うこともできますが、大きな経済力になれば、他の人々をも助けていく力に必ずなっていくのです。

 

そして、今の時代であればこそ、私たちは、人々がいちばん欲している「正しい教え」が必要です。

「人間とは、何ですか」「どこから来て、どこへ行くのですか」「死とは何ですか」「死んだら、どうなるのですか」「死んで苦しみがあるならば、どうしたら、そこから救われるのですか」「死後、立派な姿になって、人々を導けるようになるには、どうしたらよいですか」

 

こういう根本的なことを答えてくれる教えが、今、日本に必要であるし、世界にも必要なのです。

 

みなさんのなかに眠っている、その「慈悲の力」に目覚めてください。「慈悲の力」を実践してください。

多くの人たちが待っています。その愛の光が、日本中に、そして世界に届くことを、心の底よりお祈り申し上げます。

 

---owari---

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