徒然草

つれづれなるままに、日々の見聞など、あれこれと書き綴って・・・。

映画「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on」―少女たちは傷つきながら、夢を見る―

2012-02-03 21:00:00 | 映画


        厳寒の日々が続いている。
        立春を迎えても、本当の春はなおまだ遠い。

        少女たちは上りつめる。
        どこまでも上りつめる。
        孤独な重圧をはねのけて・・・。
        その栄光と挫折の向こうに、何が見えるのか。
        夢か、希望か。

        得て、失うのか。
        失って、得るのか。
        人生は選択だ。

        今を生きるアイドルの素顔を、カメラが追った。
        これは高橋榮樹監督ドキュメンタリーだ。

     



       
その名は、AKB48・・・。
少女たちは、傷ついても、躓いても、困難と向き合って、不屈の精神で高みへ上りつめる。
しかし、スターを目ざし、スターになったとて、AKBが失ったものはなかったのか。

スポットライトが眩しい。
その裏で、がっくりと肩を落とす少女の背中に、ふと孤独の影が・・・。
彼女たちの、あの華奢な体が、これまでどれほどの重圧に耐えてきたか。
キャプテンとして、エースとして、選抜メンバーとして、脚光を浴びながら、重圧をはねのけて、強烈な孤独と向き合う日々を生きてきた。

時には、身を切られるような逆風の中にあり、それでも、果敢に夢の実現を目指して前進する。
わずか3日間のコンサートでも、優に9万人を楽々超える動員ができる凄さだ。
毎日、テレビや雑誌で、AKB48を見ない日はない。
まず、このことに脱帽だ。

そのAKB48のすべてが変わった、激動の2011年、カメラは密着する。
そして、報道されなかった、壮絶な舞台裏へ潜入し、その光と影を余すところなく収めている。
アイドルたちは、分刻みで飛び回り、走り続ける。
流れる汗、熱い息づかいとともに、今を生き抜く彼女たちの見てきたもの、感じたことを、そして祈りまでも・・・。
カメラは、容赦なくその内面に迫っていく。

映画「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on―少女たちは傷つきながら、夢を見る―」から、見えて来るものは何か 。
2011年3月11日、あの日以来、少女たちは何を想い、どこへ向かおうとしているのか。
ひとりの人間として、彼女たちにできることは何であったか。
大切なものを、見失いたくない。
少女たちの、見開かれているその目からは、人知れず涙が流れている。
得たものも大きいが、失われたものも大きいということか。
それは、どうして・・・?何故・・・?

この映画には、東日本大震災被災地の、あの幾度も見慣れてしまった、見渡す限り一面瓦礫と廃材の山が、これでもかこれでもかと出てくる。
幾度見ても、悲しいシーンである。
そして、そこにAKB48に入団した、ひとりの少女をとらえている。
彼女は目にいっぱいの涙をためて、変わり果てたわが故郷を想い、家族や友達を想い、何を祈り続けるのだろうか。
おそらくは、自分の選択が間違っていなかったと、それはいまその被災地にたたずむ彼女の、本当の心を開いて見せたものだったのかも知れない。
そんな映像を見せながら、アイドルたちの熱狂から、日本の未来までを探ろうというのか。

AKB48は、今月17日から3月27日にかけて、中国・北京、上海、香港で開催される、東日本大震災における風評被害の払拭や被災地支援のための政府事業に、応援団として参加する。
それに先立って、メンバーの三人の少女が、玄葉外務大臣を表敬訪問した映像がテレビに流れていた。
少女たちは、向こうで、それぞれライブやトークショーなどを行うというから、いよいよ世界へ羽ばたき始めたようで・・・?!
何しろ、どこへ行っても、ファンの熱狂ぶりはとても尋常ではありませんから、アイドル恐るべしです。
いやもしかすると、政府応援のアイドル集団ということになると、不埒な言い方をしますが、どちらもがお互いに‘利用’し合っているとか・・・。

AKB48の西武ドームの大ステージは、大胆で華やかなものだった。
その舞台裏は、凄まじいまでの、少女たちの戦場と化した。
この戦いの場から、またしても東日本大震災の被災地現地を、映像は幾度も幾度も映し出すのだ。
少女たちの未来に、何が待ち受けているのだろうか。
あの少女たちが歌い踊る、大歓声に沸く熱狂のステージと、しんと静まり返って人気もなくなって廃墟と化した、一面の瓦礫の山との境には、何が横たわっているのだろうか。
大きな夢の実現を目指す華やかなショウのステージと、復興ままならぬ大震災被災地のあまりにも変わり果てた姿に、どうしても今の日本が重なって見えてならないのだった。
そして、胸の底から、また深いため息が出た・・・。
   [JULIENの評価・・・★★★☆☆](★五つが最高点

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東日本大震災 AKB48 西武ドーム 心を開いて 選抜メンバー 今を生きる
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2 コメント

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これはまた! (茶柱)
2012-02-03 23:17:27
意外な映画を・・・
もっとも観そうにない映画かと思っておりましたが・・・。

やっぱりドキュメンタリーものがお好きなんですね。
ふっふっ(笑)・・・ (Julien)
2012-02-05 02:53:47
ちょっと意外でしょ。
テーマはいろいろですが、ドキュメンタリーも、この作品はどうかわかりませんが、いいものが結構あります。
ええ、観るんです、こういうのも時には・・・。
でもね、申し遅れましたけど、この映画、御代を払ってまで観たわけではないのです。はい。
納得していただけましたでしょうか。

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