町はあの日のまま、鉄道や駅は封鎖されたまま(復興の予定に向かって進んでいるが)
住民の生活は戻っていない。家にも住めない。
除染も何か中途な感じ(除染の携わっている人、ボランティアの方々は必死でがんばっているが)行政が動いている感じが伝わらない。
ボランティアバスの車窓に映る光景にバスは沈痛な空気に支配される。
そんな時、一人の大学生が「あれ、スマホがない!」の声。
まだ、知り合っていないバスの中の人たちが「さっきの所か?」「鞄にあるかもしれないよ。」と声をかける。
「あった!」の報告に、自然と「よかった~」の小さな歓声。
こんな当たり前の光景が窓の外の町にはもうないんだな、って思ったら、涙が出てきた。
当たり前の生活、人々の声を一気に壊して、もう戻さない。 それが原発・・・・・・・