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【映画】ル・フウのこれから【ネタバレ注意】

2017-04-29 14:47:32 | 日記



映画「美女と野獣」公開一週間を過ぎて、そろそろいいですかね?
ネタバレ全開感想文です。


※見てない人は、是非スルー
※実写版改変部分について、まるっとネタバレするから、知りたくない人もスルー
※吹替え版。字幕版は、Blu-rayで見る予定
※ディズニーアニメ版との相違点についてのみで、原作童話については一切触れてません。










というわけで。

見てきました、エマ・ワトソン(昆夏美)版「美女と野獣」



【吹替えについて】
どのキャストも良かったけど、ガストンの吉原光夫さんの歌を
こんなにたっぷり聞いたのは、初めて。
いやー、迫力あって徹頭徹尾悪い奴で、すばらしかった。さすが、ジャン・バルジャン
このガストンが、ガストンらしいおかげで、アニメ版とのいい接点ができてたと思う。

アンサンブルも、厚みがあって、どのキャストも台詞も歌もぴったり。

ポット夫人が岩崎宏美。歌がうまいのは知ってたけど、歌謡曲ばかりでミュージカル歌唱は聞いたことがなかった。
こっちも暖かみがあって上手くて、良かった~

ブリュメットの島田歌穂がセクシーで可愛い。
ルミエールは最大の見せ場が「Be our guest」だと思うけど、良かったなー。
成河さんも、初めて聞いた。
日本のミュージカルで、かなりのキャリアを積んでると思うんだけど、若い青年の明るい歌声。コグスワース(小倉久寛)との会話の掛け合いは軽妙で、
ブリュメットとの最後の言葉も、良かった。

野獣の山崎くんは、歌声が加工されててちょっともったいなかったけど、
彼のいつもの歌声で、野獣に吹き替えたらおかしいもんね。
そこは、仕方がないよね。

主演二人を含めて、どなたもよかったんだけど、
始めて歌を聞いた方々は、私にとって、とてもいい出会いだった。

今回日本語の訳詞が新しくなっていて、
ディズニーアニメ版をずっと見ていて覚えていたものとは、かなり違ってた。
歌いやすさだけでいったら、アニメ版のほうがやりやすそうだけど、
折角新しく映画を作るなら、歌詞も新しくってのは、アリでしょう。改めて聞き比べてると、面白いかもなー。


【オリジナル部分】
予告などで事前に流れてた部分は、ディズニーアニメ版とそっくり同じ場所ばかりが、あえて流されていたのだなと。

物語が膨らむ、重要な改変がされていて、
そのどれもが、ぴたりとはまっていました。大歓迎。

・ベル
 夢見がちで本が好きな変わり者→学問が好きで、発明家

・モーリス
 発明家で変人→絵描き、時計の修復などの職人 落ち着いた人柄 妻を亡くした痛みを背負っている。バラは妻との思いでの花

・ベルの母
 不明→ベルを産んだ直後にペストに罹患。ベルに感染することを恐れて、モーリスにベルを託して死亡

・野獣(王子)
 獣に近づいて、粗野で怒りっぽい→教養がある。

・ガストン
 筋肉と見た目自慢のならず者→戦争から戻ってきた元兵士。心のどこかで戦いを望んでいる

・ル・フウ
 ガストンの腰ぎんちゃく→強者ガストンに味方しているが、恐ろしさを知っている。多分バイもしくはゲイ

・チェンバロとワードローブ
 関わりがない→夫婦。名前がついた。

・魔女(アガット)
 昔話部分のみ→アガットという名前で村に住む。独身中年女性として蔑まれている。森の中にも居場所がある。最後に城にくる

追加エピソード
・王子が野獣になるまで
・ベルとモーリスはパリにいた
・モーリスが、ベルを助けてくれと村で頼んだ時、ガストンとル・フウが途中までは付き合う。その後、森に置き去りにした。
・ベルと野獣は、どこにでも行ける本を使って、ベルの産まれたパリの部屋に行く
・ガストンの手下としていた3人の男(モーリスを病院送りにするために来た男たち)のうち一人が、ガルドローブ夫人の衣装攻撃で、自分の本当の姿に目覚める(最後のダンスパーティで、ル・フウと組んで踊っている)
・ポット夫人とチップは、割れると明確に死を迎えることが描写されている。

・野獣とベル、それぞれにソロの曲が追加になってます。野獣の歌が、いいよー!!


削減部分
・城の大掃除のナンバーがない


ざっと思い出せる限りで、こんな感じです。

色々嬉しい改変なのですが、
モーリスが、トラブルメイカーではなくなっているのが、個人的に大きい。

ディズニー映画には、物語の起伏のために、無意味に無能な父親が沢山出てきます。これが、嫌いでねー!
モーリスが、知的で考え深い大人の男性(村井国夫ボイスのせいもある)なおかげで、
ベルが必死で父を助けようとしても
「家族だから仕方がない」感じがしなくて、気分がいい 

ベルが、発明家(洗濯装置を作って、読書の時間を捻出)で、小さな女の子に字を教えている。
この部分があるので、ただの夢想家ではなくて向上心があって知的欲求の強い学ぶ意欲のある人になる。村の人にしたら、変人にかわりないけどね。

魔女が、アガットという一人の女性の姿をしている。
城のふもとの村に住んでいて、森にも居場所がある。気が向いたら、城まで様子を見に行ってたのかも。
アガットが、「結婚できなかった女性」として蔑まれているけど、それだけじゃなくて、物乞いをしていた。
土地もないし、現金収入を得るための仕事もできないという事。親の残したものがないと、男に頼るしかないという社会だったわけですね。
森に置き去りにされたモーリスを助けたところで、彼女が魔女だということを示唆するんだけど、
こういうのも、わかった人だけにやっとできる楽しみがあるよねー。

野獣とベル、ルミエールとブリュメット、ポット夫人とチップ
この三組は、アニメ版でもカップルや親子として、バラの呪いから助けてあげたいと思わせるキャラになってるんだけど、
今回は、ここにカデンツァ(チェンバロ)とガルドローブ夫人(ワードローブ)を夫婦にすることで、さらに盛り上げる。
この二人は、姿を変えられてから、会うこともできなかったので、
出会えた時の喜びもひとしお。
そして、犬(オットマン)が、ガルドローブ夫人とカデンツァの飼い犬で、二人の間で喜んだり悲しんだりする。
CGなのに、熱演ですよ。


そして、人間の姿に戻ると、
城の住人と村人の幾人かは、引き裂かれた夫婦だった。

人間に戻れただけでなく、再会の喜び、愛する人とのこれからを歩く喜びを知るのは、
野獣とベルだけじゃない。

アガットが最後まで見ててくれて良かった。


ぎりぎりの所で、間に合うのか間に合わないのか。
もう、我慢しようとしても涙が勝手に流れてしまうという。
ディズニーに泣かされるなんてちくしょう!


【ル・フウとある男】
ル・フウの改変は、私にとっては、すごく意味があった。
まったく何も考えずにガストンに従っているのではなく、
ガストンの魅力に魅かれつつ、ベルを追い続けるガストンを助けて、ほめたたえて元気づける健気な手下。
でも、その恐ろしさもよくわかっている。
冷静な判断力もあって、城に向かう道中、ついていくかどうか迷ってる。
城について戦いがはじまると、途中で城のメンバーに味方する。
ポット夫人を助けてくれる。
ル・フウも、村の中での狭い考え方から抜けて、自分を見つけたんじゃないかと思う。
吹替えは、藤井隆。最近では、「真田丸」での佐助の印象が強いかな。達者な人ですね。


ガストンが連れてきた三人の男のうち一人は、城での戦いの中で
ワードローブから吐き出された衣装を着て、本当の自分を発見。
男は男らしくという呪縛から、解放される瞬間。
時間がほとんどないから、カットカットのつながりを自分で見つけるしかないんだけど、
最後の舞踏会で、ル・フウと一緒に踊っていたのは、多分その人なので、
(二人の間に何か芽生えるか芽生えないか、そこは未知数)
自分らしく生きてほしいなーと思いました。

ガストンがしぶとくてねー!なかなか落ちないんだけど、
最後はちゃんと城から落ちてくれて、ほっとした。
まさか、ここまで来てガストンが生き残るの!?ってかなりやきもきした。
ガストンが生き残っていたら、彼らの新しい人生は、やっぱり始まらないだろうからね。


冒頭と最後だけでしたが、
城の住人の人間体が、その人らしい。

私にとっては、イアン・マッケランのコグスワースが大事!
お腹まわりに詰め物をいっぱいして、体を大きくしたサー・イアンが可愛いじーちゃんだよー!!!
ユアン・マクレガーは、アニメの吹替えもミュージカルも沢山やってる印象があるので、
字幕版を見るのが楽しみ。
っていうか、彼のオビワン見なくちゃ。

ガルドローブ夫人、ブリュメット、村の本屋(黒い服は、判事みたいな役割?)と、ブラックの役者が
さらっとすんなり出演していて、よかったな。
ガルドローブ夫人の人は、トニー賞の常連という、すごい豪華キャスト。

ブリュメットが、羽箒から人間に戻って、白い羽の塊から手が出てくるところが、エレガント。


ベルの黄色いドレスが、完成するところも、すてきですよー。

といわけで、面白かった!





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