ふろむ播州山麓

旧住居の京都山麓から、新居の播州山麓に、ブログ名を変更しました。タイトルだけはたびたび変化しています……

若冲忌

2012-09-11 | Weblog
 伏見深草の石峰寺に、久しぶりに行って来ました。昨日9月10日は、江戸時代に活躍した京都の画家、伊藤若冲の命日です。亡くなったのは寛政12年(1800)、212年前です。墓のある同寺にはたくさんの若冲ファンが集合しました。
 恒例になりましたが石峰寺所蔵の若冲画が、庫裏内にたくさん掛けられました。どの軸も見事です。朝10時半からは本堂で、阪田良介住職による読経回向。そして墓参です。

 若冲は還暦の数年前、それまで親しかった大典和尚の相国寺を離れました。そして黄檗山万福寺の末寺、石峰寺のために晩年をささげます。同寺門前の住まいで85歳で亡くなるまで、彼の活躍は四半世紀の長きにわたります。
 五百羅漢像で知られる石造物群、釈尊一代記パノラマ「仏伝テーマパーク」とでもよぶべき広大な石庭。観音堂天井画……。

 昨日のこと、「石峰寺伊藤若冲顕彰会」が発足しました。会が目指すのは、若冲墓と筆塚、五百羅漢像の保存。そして寺の歴史や若冲の功績などを後世に伝えることです。
 年会費は3千円ですが、さまざまの特典もあります。たくさんのみなさんが入会されますよう、ご案内いたします。詳しくは石峰寺のホームページをご覧ください。

 読売新聞9日朝刊が伝えましたが、若冲の33回忌に墓横に建てられた筆塚の建立者が判明しました。清坊なる縁者が建てたのですが、謎の人物だった清坊は若冲の弟の白歳の孫です。枡源第10代伊藤源左衛門。
 滋賀県信楽のミホミュージアム学芸員、岡田秀之さんが確定されました。これで若冲縁者の皆さんは彼岸で、ホッと胸をなでおろしておられることでしょう。
<2012年9月11日>
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1 コメント

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若冲顕彰会 (九州たぬき)
2012-09-13 12:28:56
徐々にではありますが、ネット上でも記事が増えてますね~。
ありがとうございます
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