デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー(術後10年クリアーし"卒がん")、海外旅行記、 吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

腎がんのメモリー 22 ( がん生存率 10年後 58% )

2016-01-26 14:59:59 | 腎ガンのメモリー
 初の本格的な「がん生存率」調査結果
 今月19日に発表された「がん生存率」調査。全がん協加盟全施設における初めての本格的な調査結果とあって、朝日新聞は翌20日に第一面トップで報じました。さらに26日には「がん10年生存率 どう見るか」と題して、更に詳しくフォローしました。

 14万件(5年生存率) 3万5千件(10年生存率)を「部位」別に調査
 調査では、2007年までの全症例を調査し、2004年~2007年に診断された約14万件の5年生存率を「部位」別、「施設」別に集計しています。また1999年~2002年の診断症例約3万5千件について初めて!10年生存率を算出しています。

 あくまで「過去の結果」、「今後の予測」ではありません
 これはあくまで「過去の結果」を集計したもので「これからの生存率」を予測するものではありません。その間、分子標的薬はじめ新しい治療法が開発され医療は大きく前進していますから、今後!についてはこの調査結果より良くなるものと考えられます。

 腎がんの10年生存率は62.8%
 なお、腎がんについてはⅠ~Ⅳ期の全症例平均で、5年生存率は65.9%、10年生存率は62.8%となっています。5年と10年を較べると「3.1%の差」となっていて、肝臓がんの5年と10年の差16.9%、乳がん8.5%に較べ、腎がんの差は小さいようです。
 ※ 腎がんの期別5年(10年)生存率
   Ⅰ期:97.5(91.3) Ⅱ期:81.6(76.4) Ⅲ期:71.3(51.8) Ⅳ期:18.5(13.8)

 がん細胞の悪性度調査はない?
 ただ、いわゆる悪性度(G1~G3)の分類による調査は見あたりません。私の場合、期別で言えば「Ⅰ」(初期)ですが、悪性度で言えば最悪のG3細胞がありました。手術時(2011年)のドイツのある論文では5年生存率が数%、10年生存率はゼロ!でした。



全国がんセンター協議会「がん生存率調査」
   http://www.zengankyo.ncc.go.jp/etc/
   http://www.gunma-cc.jp/sarukihan/seizonritu/seizonritu2007.html        
2007年以前に「がんと診断」された方のデータ(ご自身と同じ症例もわかります。
  ※ 但し5年生存率は2007年以前、10年生存率は2002年以前の方が対象。
   https://kapweb.chiba-cancer-registry.org/full

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12 コメント

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 (六花)
2016-01-27 09:57:53
癌・・このにくきもの。
デ某さん悪性のG3細胞は 手術で取ったのですよね。
そんなに簡単に処理できないことなのでしょうが・・
ご本人にとっては尚更です。

数字については 余り重視しないことにしています。
癌と言えども 個々の問題
こころと 肉体は一人一人違うと。 
それ以後どう生活為さっているかも関係するはず。

えぞをの前立腺癌も放置したままで
8年がたちました。
頻尿で苦しめられていますが・・
でも誰も治療しようと言いません。
治療の方が苦痛を与えるからで、本人も望んでいません。
六花は 今回の激やせは・・
たぶん前立腺癌のためと考えています。
でも統計では計れない 生命の強さ
幸運もあると考えています。

大丈夫デ某さん デ某さんは強靱な魂と幸運の持ち主です。
六花にはそう思えます
返信する
あたたかな春を (デ某)
2016-01-27 17:11:25
六花さん
コメントありがとうございました

> 癌・・このにくきもの。悪性のG3細胞は 手術で取ったのですよね。
がん細胞も 私の細胞から生まれ出たものですから 憎めません(笑)
がんになって 識ったこと 見えたこと 出遭った人も多いですし・・・。
G3を含めて がん細胞は総て剔出!しましたが、
分子レベルの世界・・・そこに「絶対」はなさそうです。

> 数字については 余り重視しないことにしています。
> 癌と言えども 個々の問題 こころと 肉体は一人一人違うと。 
仰るとおりだと思います
生存率発表に関わる患者はじめ関係者の反応も 
「数字は一つの側面」「経緯は各々千差万別」と 冷静であるように思います。
医療の進歩を反映して 数字自体も この5~10年で大きく変わりましょう。

> えぞをの前立腺癌も放置したままで
8年がたちました。
前立腺がんの5年生存率は Ⅰ~Ⅲ期まで100%、10年でもほぼ100%です
最も進行が遅く 「進行が寿命を超えないがん」と言われているとおりです。
しかし生活の質となると やはりご不自由を感じておられるでしょうね。

> 今回の激やせは・・たぶん前立腺癌のためと考えています。
はい。 統計・数字はあくまで結果で 一定の傾向を計る程度だと思います

> 統計では計れない 生命の強さ 幸運もあると考えています。
えぞをさんの俳句にこめられた大胆な捨象と気魄にいつも励ましを頂きます

> 大丈夫デ某さん デ某さんは強靱な魂と幸運の持ち主です。六花にはそう思えます。
強靭な魂はありませんが、運!には恵まれていると 私自身そう思っています

腎がんが このブログの始まりの始まりであり
「腎がんのメモリー」が 幾らかなり誰かのお役に立てれば・・・と綴っています。
このブログを 生きているかぎりつづけようと思う所以でもあります。

えぞをさんも 六花さんはじめご家族も 本当に厳しく辛い日々と存じます。
あたたかな春の訪れを心より願っています。

倍賞千恵子さん「早春賦」
https://www.youtube.com/watch?v=A5ndbR6otcU
返信する
Unknown (Anne)
2016-01-27 18:44:06
私には、この生存率の数字が
癌の経験者にはどういう数字なのか、
正直分からないです。

同じ病気になられても、性格が楽観的な人、
悲観的な人、治療に専念出来た人、仕事やご家族の心配事もあった方!
各々がみんな違うので、当てはまるのか、当てはまらないのかの判断も難しいと考えてしまいます。
 
以前、知り合いが保険会社の方に「今は…死因の50%が癌」と言われて、がん保険に3本入ったと私に話しました!

私は彼女に「50%は癌以外で死ぬんだよ」って、そんなにがん保険に入っても…と伝えました。

同じ50%なのに、受け取り方は真逆!

どう感じたり、どう受け取るかは難しいですね…
返信する
究極的には・・・ (デ某)
2016-01-27 21:14:30
Anneさん
コメントありがとうございます
腎がんではない方からのコメントがつづく・・・のがまた一味!です(笑)

> この生存率の数字が・・・どういう数字なのか、正直分からないです。
こういう統計、全調査が これまでまったくありませんでした。
医療面からの分析は漸くこれから為されると思いますし、
統計(調査)というものが 本当に意味をもつのはもっともっと先!でしょうね。

> 同じ病気になられても、性格が楽観的な人、悲観的な人・・・各々がみんな違う・・・
はい。仰るとおりだと思います
人間の神秘にみちた身体、まして分子レベルや内面(心)に及ぶものであれば尚更に・・・。

> 保険会社の方に「今は…死因の50%が癌」と言われて、がん保険に3本入ったと・・・
がんになるとわかっていればみんな入りますけど
そこが保険の保険たる所以・・・。
入る入らない、種類、補償内容などひとそれぞれ千差万別ですね。
ただ 私の経験で言えば、
「なりたくてがんになったんじゃないのに手術・入院費用が結構高い」と感じましたから、
妻がこっそり掛けていた少額の保険で差額ベッド代だけでもが賄えたのは
やっぱり「有難い」、少し「救われた」思いがありましたよ。
まあ がん保険で数百万円入った・・・話をきくと、恨めしくはなります(笑)

> どう感じたり、どう受け取るかは難しいですね…
難しいというより 個性であったり生き様が顕れるものかもしれませんね
究極的には 死生観にかかわるものでもありますから・・・
返信する
複雑… (moka)
2016-01-27 22:58:34
デ某さん、こんばんは!
腎臓癌患者のmokaです(*^^*)

私は、この日に発表された内容について
どう捉えて良いのか分かりませんでした。

経過観察中の身としては不安な気持ちが生まれたし、
過去の集計を聞いたところで、
自分の予後の参考になる訳でもなく、
癌は、本当に人それぞれであって
答えなどないはず…。

ただ思うのは、
今後は新しい治療法がたくさん開発されて
癌と言う病が完治する病になって欲しいと願うばかりです。
返信する
積み重ね・・・ (デ某)
2016-01-28 00:21:46
> 腎臓癌患者のmokaです(*^^*)
腎がん患者のデ某です(笑) コメントありがとうございました

> この日に発表された内容について どう捉えて良いのか分かりませんでした
> 不安な気持ちが生まれたし、自分の予後の参考になる訳でもなく・・・
同じような感想をもたれた方は かなりいらっしゃると思います
私は できるだけ簡潔に!と心がけて記しました。
やはり腎がん患者のhimikoさんも過不足ないブログ記をUPされていました。
「国民の二人に一人ががんになる」時代、「初めての統計調査」とあって
マスコミはややセンセーショナルな紹介に傾いたのでしょうか・・・。

> 癌は、本当に人それぞれであって 答えなどないはず…。
統計・調査というものは 積み重ねてこそ意味のあるものになります
続ける中で 医療において有為な記録となることを期待したいと思います。

> 今後は新しい治療法がたくさん開発されて
> 癌と言う病が完治する病になって欲しいと願うばかりです。
患者には勿論ですけど、長寿化しつつある人類の大きな課題だと思います
多くの患者さんの記録も(ブログ記を含め)少しでも貢献することを願っています。
返信する
寒波の後 (北親爺)
2016-01-28 19:51:51
 ご無沙汰しております。
寒波のころご両親の介護に向かっていたのではないかと心配しておりました。
このブログを見て大事にはならず避けられたのではと拝察しております。

 がんの生存率の統計、私には何とも軽はずみなことは言えないのですが、どなたかが仰っていたように楽観的に捉える人と悲観的に捉える人とでは相当に開きがあるのではないでしょうか。

 私は人間は全て運であろうと信じております。もちろん各々の努力を否定するわけではありませんが、健康でもある日不慮の事故で亡くなる人、病を抱えながらもそれ相当の人生を送る人等々、その昔学校の予防接種で散々使いまわしの注射針を打たれながらも私などは肝炎にもならず、アスベストが舞う中で仕事をしたことでも中皮腫にならず今となって思えば運としか言いようがありません。

 そんな事で、数字が何かを支配するわけでは無い思っております。あるいは私などは既に何かの数字に支配されているかもしれません。いずれにしても私が生まれながらに持っている運を信じて生きていくしかありません。(笑・・・)

 今後ともデ某さんの健康と活躍を祈念しております。


返信する
ものの見方 考え方 (デ某)
2016-01-28 20:52:34
北親爺さん
コメントありがとうございます

> ご無沙汰しております。
> 寒波のころご両親の介護に向かっていたのではないかと心配しておりました。
こちらこそご無沙汰いたしました。ご心配くださりありがとうございます
お蔭様で 天候が荒れる直前に帰阪できました。

> がんの生存率の統計・・・楽観的に捉える人と悲観的に捉える人とでは相当に開きが・・・
仰るとおり ものの見方 考え方によって各々異なる受けとめ方となりましょう
とは言え 数字そのものは伏せるべきではありませんし、
解説?を加えない生!の数字を示すことも 不親切ではあります。
様々な見方を虚心坦懐に受けとめ 各々が各々に考えをまとめるべかと・・・。

> 私は人間は全て運であろうと信じております。
幸運!と考えれば幸いながら 不運と思えば幾許かのやり切れなさも・・・
各々の受けとめ方で幸不幸が定まる・・・では やや無理があるかもしれません。
ただ 過去は変えられずとも 各々の将来は変えられるかもしれません。
プラスを信じて生きて行きたいところではあります。

> いずれにしても私が生まれながらに持っている運を信じて生きていくしかありません。
北親爺さんのそうした生き様・・・素晴らしいと思います
そんな心意気に満ちた北の便り「北親爺の独り言」を愉しく拝読しています。

> 今後ともデ某さんの健康と活躍を祈念しております。
ありがとうございます
北親爺さんのますますのご活躍と素晴らしい写真を心よりご期待申し上げます
返信する
これからの10年 (Rarudo)
2016-01-28 22:52:45
がんに関しては楽天的なわたしです。
私もがんを憎んだことがありません。

自覚症状がなかったので
告知された時も怖さや不安がありませんでした。

いまだに自分のステージもわからないのです。
4、5センチだったので1bなのか
副腎も摘出されたので3aだったのか
主治医にきけばすぐわかることですが・・
気にならないのです。

でもこんな事をいっていられるのは
がんそのものからくる痛みや苦しみをまだ知らないからです。
ひとたび痛み始めたら
誰よりも悲観的に絶望的になるかもしれません。

でも年齢的にも体力的にも、
きびしい治療に立ち向かっていくのは無理だと感じています。
だから緩和治療のみをお願いしようと思っています。

今年の1月から「全国がん登録」が始まりましたね。
がん患者の治療歴を
やっと国がデーターベース化して一元管理するようになりましたね
私たちが残した生存率が
次の世代の役に立つ日がくるようになるわけなんですね。

雪の中の介護帰省、ほんとうにお疲れ様でした。
車中でのシマ君のなんと健気でおりこうなこと
さすが私が見込んだ猫君です
返信する
いつもあたたかなRarudoさん (デ某)
2016-01-29 00:38:31
Rarudoさん
いつも純であたたかなコメントありがとうございます

> がんに関しては楽天的なわたしです。
> 私もがんを憎んだことがありません。
> 告知された時も怖さや不安がありませんでした。
がんに罹る前はそんなことなかったのに、不思議な感覚ですよね
当事者!って 案外!そういうものかもしれません。

> いまだに自分のステージもわからないのです。
私 術後最初の「細胞診」の結果をきくまではそんな感じでした
でも やっぱり「G3ショック」・・・一変!しました。
そもそもそれがリタイアを決める結果につながりましたし・・・

> こんな事をいっていられるのは
> がんそのものからくる痛みや苦しみをまだ知らないからです。
なるほど・・・確かにそう言われれば・・・

> ひとたび痛み始めたら 誰よりも悲観的に絶望的になるかもしれません。
でもね、痛みに対する緩和治療は いま長足の進化を遂げています
私 思うに やっぱり なんとしても・・・
「生きながらえる」のが最大の治療法だと思います、医療の進歩を期待して・・・。

> 年齢的にも体力的にもきびしい治療に立ち向かっていくのは無理だと感じています
> だから緩和治療のみをお願いしようと思っています
Rarudoさんと私 大学ではもしかして同期かも知れませんが(笑)
がんでは私よりず~っと先輩でいらっしゃいますから そんなことは・・・

> 今年の1月から「全国がん登録」が始まりましたね。
> がん患者の治療歴を国がデーターベース化して一元管理するようになりましたね
> 私たちが残した生存率が次の世代の役に立つ日がくるようになるわけなんですね
そうです そのとおりですよ
後に続く人達が(続いてほしくないですけど)励みになるよう長生きしましょう

> 雪の中の介護帰省、ほんとうにお疲れ様でした。
世間的には小さな一歩でも 母をめぐるわが家族の大きな一歩になりました
ですから こんなときは 疲れません(笑)

> 車中でのシマ君のなんと健気でおりこうなこと
> さすが私が見込んだ猫君です
帰省に同行する時のシマの賢さには目を瞠ります
一度 シマをRarudoさんにお目にかけたいですねぇ(笑)
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