新・小径あるけば

新しい「小径あるけば」です。小径が興味のあること日々感じたこと考えたことなどをつづります。こちらでもどうぞよろしく。

「君の名は。」の「名」について

2016年11月27日 19時15分36秒 | 映画

「君の名は。」という題名は内容になじんでいてよい題名だと思いますが

これについてもう一つ思ったことがあります。

子どもの頃に読んだ「西遊記」に「金閣」「銀閣」という魔物がでてくる場面がありました。

この魔物、大きな瓢箪を持っていて

その魔力は、金閣、銀閣が敵の名前を呼んで

相手が返事をした途端に、その瓢箪の中に吸い込まれてしまう、という力なのです。

子どもの頃に面白いなぁ~と思ったので今でも覚えているのです。

 

そしてミヒャエル・エンデの「果てしない物語」において

主人公のバスチアンがそれまで名前のなかった物に(それが生き物でも生きてないものでも)

名前を付与した途端にそれがずっと昔から「存在していた」ことになります。

歴史自体がそのなずけられた物が存在して来て今に至る・・・という風に一瞬にして変わるのです。

名前というのはそういうものらしい。

 

変な例えですけど、体の不調があって何だか分からないけど不調だ・・・というのは結構不安なものです。

これが病院に行って「〇〇症です」とか言われて病名を特定されると安心するという変なことがあります。

先日びっくりしたのが、歳をとってまつ毛が減っていくのを「まつ毛貧毛症」と最近命名されたのだとか!\(◎o◎)/!

ただ中年太り・・・が「メタボリックシンドローム」なんて名づけられた途端に深刻な病気になってしまう感じがします。

 

この映画の中でのタキとミツハがお互いの名前を思いだせなくなって行く場面があります。

それはお互いの存在を忘れて行くということですね。

「君の名は?」と必死に思いだそうとすることはその大事な人が

実際に存在したのか、してないのかにつながってくるからですね。

とても意味の深い題名だなぁ・・・と思いました。

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちえ)
2016-11-27 23:02:54
なるほど、なるほど。
私も理解力に乏しい方なので前もって少し知ってから観に行こうかと(笑)
名前と言えば、私の叔母さんですがみんな「せっちゃん」と呼んでいて年賀状にも「節子」と書いてあったんです。
なのに80歳を越えた辺りから年賀状は「小夜子」になってました。
ずっと忘れていた様な戸籍上の名前を何故今更ながら使いだしたのか不思議。
今度聞いてみよう。
Ps. 発表会無事終わりました。
ハリー・ポッターの『HEDWIG’S THEME』
まずまずでした。
Unknown (小径)
2016-11-28 19:14:59
ちえさん>発表会、無事に終わって良かったですね(^◇^)

その叔母さまの話、興味深いですね。昔は戸籍の名前と通称が違うことって結構あったみたいですね。

ハリー・ポッター・・・「まずまず」でしたか(笑)

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